去年からコロナのせいで人々の生活が大きく変わっていると思いますが、
こんな時に韓国に留学した率直な気持ちを記録しておきたいと思います。
韓国に来てから今日でちょうど1年が経ちました。
当初思っていたよりもコロナが長引いていて、ここまで先行きが不透明な留学になるとは思っていなかったので、自分自身この先どうなるのかが見えない状況です。
夏は札幌帰りたかった・・・・。
自分との戦い
日本の実家にいたときは職場もあったし、家に帰れば家族がいたので「寂しい」という気持ちにはあまりなりませんでした。
留学をしていると、ただでさえ海外に一人な上に、コロナのせいで自由に外出もあまり出来ず、友達や知り合いを作る場もあまりない状況です。
家で一人でいることが多いので、自分で全てを管理しなければいけないという感覚でけっこう大変でした。
大学院の勉強も、結局「自分次第」。
自分がどこを目指し、どこまで勉強するか。レポートやプレゼンはどこで満足するか。今日は何を勉強するか。週末は何を勉強するか。
すべて自分で決めなくてはいけないことです。
私は、家で料理を作ったり一人でお酒を飲んだりすることも好きなので、一人での自由な生活もある程度楽しんでいる方だとは思います。
たまに歩いて散歩に出かけたり、近所のカフェ巡りをして、単調な生活にならないように工夫しているつもりです。
そんな私でも、日本にいたときより体調の変化や、特にメンタルの浮き沈みには敏感に反応するようになりました。
ある日、朝元気に起きて、今日は一日勉強するぞ!とやる気があった日に、
大学院の同じ学科の学生の中からコロナ感染者が出て授業が休講になるという知らせを聞いてやる気がなくなり、結局寝て一日が終わった日もありました。
以前までは、自分はあまり気分の浮き沈みは無い方だと思っていたのに、ちょっとしたことで落ち込み、眠れなくなったりするなど自分の感情のコントロールが難しくなったように感じます。
そういう時は無理にコントロールしようとせずに自然な感情のまま過ごすようにしていますが、それを誰かと共有することがないので、自分の中に溜め込んでしまっているようです。
授業は大事な「外出する用事」
その中でも幸いだったのが、この1年間、授業がほぼ対面授業であったということです。(ソウルの大学ではオンライン授業が多かったと聞きました。)
マスクをしているし雑談などもあまり出来ない雰囲気だったので、一緒の授業を受けている学生との交流はかなり少なかったのですが、
「大学に行く」、「授業を直接聞く」、一週間に一度でも教授や友達、同じ学科の学生たちに会うということが本当に嬉しく感じました(笑)
以前の留学と比較してしまう
以前留学していた時は、
授業が終わった後、同じ学科の学生たちと集まってごはんを食べに行ったり、日本人や外国人の友人たちと大勢でお酒を飲みに行くこともよくありました。コンビニの前で飲んだり、夜中に合流したり、若かったせいもあるけどたくさん遊んだ思い出が…。
今も、周りに以前の友達や仲の良い先輩はいるけど、家庭を持っていたり仕事が忙しい人が多いのでなかなか頻繁に会うことはできないし、(コロナのせいで)気軽に会おうよ、と誘いにくくなってしまっています。日常的に外食することがあまり出来なくなってしまったのは残念です。
30代での留学について
私は元々後先のことをあまり考えないタイプですが、
最近は、モチベーションや目標の大事さを一層身に染みて感じています。
大学生の時や20代前半の時は、勉強する習慣がついているというか、悪く言うと『やらされている』『課題があるからやる』と、勉強しなければいけないと思って勉強をしていた感じでした。
なぜかわからないけど先生に言われたからやる、ということも多かったように思います。そして勉強することにより、新たなことを知れることが単純に楽しかったという気持ちもありました。
しかし、社会人生活を経験して再び学生に戻ると、『自ら勉強をしなくてはいけない』という状況が思ったよりも難しいことに気づきました。
『私はなぜ勉強しているのだろう?』と疑問に思うことがたまにあるし、勉強のモチベーションを維持するのが難しく感じます。
働いている時は、「収入のため」に頑張るということも多く、それも大事なモチベーションになっていました。
学生は勉強を頑張っても、すぐに目に見える成果が無いので、勉強をして何になるんだろう?と思うことも多いです。奨学金をいただいてはいますが、お金が貯まるわけではなく、むしろ日本で働いて貯めた貯金が少しずつ減っていっている状況(笑)
20代の留学と違って、30代の留学はそういう面で自分のモチベーション維持が難しいかなと思います。精神的なところだけじゃなく、肉体的にもけっこうきついけど(集中力が続かない、など)
夏休み中に毎日出勤
7月中旬~8月までの短期ですが、大学の国際事業センターという部署で学生バイトをすることになり、現在毎日通っています。
毎日朝から出勤するのは実に1年ぶりで、猛暑だし体力的に心配もしましたが、意外にも楽しく毎日働いています(今忙しさピークでしんどいけど)。
考えてみると、毎日同じところに通って、同じ人に会って話し、同じ人とご飯を食べる、ということが韓国へ来てから初めて。。
この1年間、ひたすら一人で勉強をしているという孤独な感じでしたが、夏休み中は「職場や社会から必要とされている感」を体験?出来ていてやりがいもあるし、充実しているなと感じます(私がいなかったらプログラムが成り立たない😇)
その他にも「社会とのつながりを持とう」、「学生でしか出来ないことをしよう」と思い、色々な活動をし始めているところです。
大学関係では、周辺の高校に行って文化授業(日本文化紹介)をするプログラムに参加したり、大邱市の区で行っている留学生SNSサポーターズに応募して活動したりもしています。
色々やりすぎるとパンクするので無理はしていませんが、適度な『大学以外』のつながりを持つことも大事かなと思っています。
30代での留学は良いか・悪いか?
勉強するのに遅いことはないと言いますが、
大学院の場合はかなりの量の本や論文を読みこまなければならないので、頭の柔らかい若いうちにガッと勉強するのに越したことはないのかな…とも思います(笑)
短期集中でガッとプレゼンの準備をしたり、夜中まで勉強したりというのはもう体力的に無理…
30代の留学で良かったなと思うのは、自分の社会人経験が役に立っていると思えたところです。
20代前半の頃より、社会で多くの経験をしてきたので、物事を見る視点が変わったなと感じることが多いです。
特に、多文化共生関係の仕事、韓国語関係の仕事、韓国語講師の経験で自分の中の引き出しが多くなったなと感じるし、視野が広くなったのも感じます。
そういう意味では、幅広い視点で物事を考えられるようになったことは自分にとってはかなりプラスなのかな…
留学2年目に突入
時々、ひとりでいると自分が「特別な経験が出来ている」ことを忘れそうになります。今のこの時期に、韓国で留学できるということはかなり恵まれていることですし、今しかない留学生活・再びやってきた学生生活を存分に楽しまなくてはと、たまに思い出す(笑)
9月から学期が始まると、またプレゼンや課題に追われて精神的な余裕がなくなってしまうとは思いますが、たまにおしゃれカフェや旅行に行って出来るだけ楽しんで過ごしていきたいと思います!!
まだまだ出口の見えない留学生活ですが、2年目もなんとなくがんばります。
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